虹は強く偏光しています.偏光板の透過軸を虹の弧に沿った方向にすると虹は見えますが,90度回転させると見えなくなります.
鉛直方向に偏光している場合,縦長の青色のアレイ状の模様がそれに直交した2つの黄色の円板に挟まれた独特のパターンが見えます.
朝方か夕刻が分かり易いのですが,天気の良い日に青空が広がった南の空を偏光板で眺めてみてください.偏光板の透過軸が鉛直のとき明るく,水平にすると暗く見えるはずです.
偏光板と呼ばれる光学フィルターがあります.これは内部に微小な線状の導体が方向を揃えて並んだものです.ブラインドやすだれを目に見えない大きさにしたものと思えばよろしいでしょう.光の電場の振動方向がこの微小導体の方向と一致していると微小導体内の電子を揺らすことになるので光はエネルギーを失います.
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