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Haidinger brush
縦直線偏光を観察するときに知覚できる内視像/Wikipedia

青空の偏光を肉眼で確認するには練習が必要です.見えたとしてもその気になって見ないと見えないので気のせいと思われるかもしれません.見えている像を絵に描くことはできますが,内視現象なので写真に記録できないのが残念です.

練習方法は,偏光板を通して白い面を見ます.偏光板の透過軸をさっと90度往復回転させます.知覚は変化に敏感なのでほとんどの方はこの方法で図のようなパターンを知覚するすることができます.鉛直方向に偏光している場合,縦長の青色のアレイ状の模様がそれに直交した2つの黄色の円板に挟まれた独特のパターンが見えます.偏光板を回転させると透過軸の回転に伴ってパターンが追随して回転することが確認できるはずです.人によっては色合いが異なって見えるようです.この内視パターンはHaidinger’s brushと呼ばれています.

見え方が分かったところで,今度は,LCDモニタで練習します.パワーポイントなどでLCDモニタの表示を全面白にします.偏光板で変更の方向を確認して,偏光板なしで画面を凝視します.うまく見えないときは首を左右に傾げてみてください.

青空の偏光の確認はLCDモニタのときと同じです.太陽の方向から偏光方向を推測しておくか,偏光板で確認しておけば見つけやすいでしょう.きわめて淡い模様なので知覚は簡単ではありません.

人間の偏光の知覚は極めて弱いものですが,ミツバチは方向の確認に空の偏光を利用してらしいです.多少曇っていても活動できるようなのでミツバチの偏光の検出能力は高いようです.